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サクラ05

  • posted at:2012-10-21
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*兵庫

レイヤが体調を崩して部屋に引き篭ったあの日からサクラもレイヤもなんかおかしい。
二人ともお互いを見ると様子がちょっと変だし、サクラなんて赤い顔しちゃってるじゃない?
こりゃあ何かあったのかしらと恋愛フリークの私としてはレーダーが働いてしまうわよね。
でもサクラを揺さぶってもレイヤを揺さぶっても有益な情報は出てこない。
なので私は仲間に相談してみることにした。

「…で、この人選ですか。」

私の部屋に来てくれたセツカが呆れた顔をして私を見る。
私が選んだのはセツカと道産子だった。

「まぁね。どいつもこいつも恋愛の達人って感じはしないけどユカラよりはマシでしょ?」
「わからんで?ユカラはん物凄い経験してるかもしれへんやろ?」
「あの年であのコミュ障っぷりでないでしょ。」

笑いながら言う道産子に、私は肩をすくめて見せた。

「恋愛の達人って多分あまり良い人じゃないような気がしますけどね。で、何を相談したいんですか?」
「あの二人がぎこちないままだと卒業試験に影響が出ると思わない?」
「…まぁそうかもしれませんね。私には関係ないことですが。」
「あら、関係無い事は無いんじゃない?あんた護衛でしょ。内心に響くかもよ?」
「別にどうでもいいですけど。」

つれないセツカの態度にどうしてやろうかと考えていると、道産子が割り込みセツカの肩をばしばし叩く。

「まぁまぁ、仲間の様子が変なら俺らで何とかしたろ!」
「そうよ!仲間じゃない!」
「…ほんと変なところでは息ぴったりですよね、あなたがたは。」
「だ、誰の息がぴったり…ぎゃあ!」

セツカの言い草に顔が熱くなってそう叫ぶと、道産子が私の肩をいきなり引き寄せた。
驚いて変な悲鳴を出してしまい突き飛ばそうと道産子を見上げると思った以上に至近距離で私は固まってしまう。

「俺と兵庫の息がぴったりやて!嬉しいなぁ、な?」

にこやかに笑いながら私を見つめてきた。
目が合った瞬間、私の意識とは関係なく身体が動いた。

「ぎゃあああああああ!!!!!」
「ぐえ!」

渾身の力を込めて私は道産子を吹き飛ばしていた。
全く、人前でなんてことをするのかしらこの道産子は!!!
深呼吸して咳払いをすると私は改めてセツカを見る。

「あ、終わりました?そろそろ帰ろうかと思ってました。」
「なんで帰るのよ!」
「痴話喧嘩みててもつまらないですし。」
「そういうんじゃないわよ!うるさいわね!いいからあの二人の話!…セツカは聞いた?様子がおかしいことについて。」

私がそう尋ねるとセツカは頷く。

「ええ。サクラさんの調合が失敗したの一点張りですよ。爆発がどうのって言ってましたけど。」
「恋の炎が?」
「なんでそれが主語だと思いました?」

セツカの方がまだ有益な情報を知っていそうだと思ったけど、私と大差無い様ね。
一体どうしたものかしら…と考えていると、床で伸びていた道産子が起き上がってきた。

「原因はともかく、ぎこちないのはあかんなぁ。いっぺん二人でゆっくり話す機会つくってあげな。」
「二人でゆっくり……そうか!そうね!」
「じゃあレイヤ先生とサクラさん呼んできます?」

セツカが立ち上がろうとしたのを制して私は胸を張った。

「いいえ!あの二人にデートしてもらうわ!」


私はこの時のセツカの「割とどうでもいい」みたいな顔をしばらく忘れない。
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