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サクラ10

  • posted at:2013-03-31
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*サクラ・エゾヤマ

「んで、デートはどうだったのよ?」

テーブルの向かいの席で頬杖をついて瞳をキラッキラさせている灘さんに、並んで座り朝食をとっているあたしとレイヤ先生が同時にため息をついた。

「…なによ、楽しくなかった?レイヤのエスコートがなってないんじゃないのぉ?」
「知らん。第一俺様が望んで行われた催しではない。」
「なぁに言ってんのよ!あんた達がオッケーしたからデートに行き着いたんじゃない!自己責任よっ。」

頬を膨らませる灘さんにレイヤ先生があからさまに不機嫌な顔を作ると、灘さんはサラダ用のフォークをくるくる回しながら反発してきた。
確かに断れなかったあたし達の自業自得ではあるけれども、そもそもデートを企画した灘さんが元凶ではなかろうか。
しかしこのままだと、レイヤ先生が甲斐性なしみたいに言われてる気がしてなんだかモヤッとする。

「あの、灘さん。レイヤ先生ちゃんとエスコートしてくれましたよ。なんだかんだで楽しかったですし。」

あたしがそう言うとレイヤ先生が意外そうな顔であたしを見る。
うぅ、ちょっと恥ずかしいなぁ…。

「園内のマップを見てアトラクションの効率の良い回り方も考えてくれたし、あたしの苦手なものではちゃんと守ってくれたし、普段のコミュ障が嘘みたいな、あいた!」
「誰がコミュ障だ。」

チョップを脳天に喰らい途中までしか言えなかったけど、あたしの説明に灘さんは満足らしく、ほぅほぅと興味深そうに相槌をうっている。

「そっか、いい雰囲気でうまくいったのね。良かったわ!」

ほがらかに言う灘さんにあたしとレイヤ先生が一瞬視線をからませ、そしてすぐに互いにそっぽを向く。




キッカケはあたしのミス。

でも錬金術の話をしなくたって、居心地が悪くないのを知ってしまった。
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