忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

レイヤ03

  • posted at:2012-10-16
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*レイヤ・センドウ

「調合時に材料の確認はしつこいくらいが丁度良い!基本だろう、馬鹿者が!」

今出せる力一杯の怒声を、俺様の下に居る桜へと浴びせる。
宿のベッドの上に横たわったサクラの手首を抑え、俺様は今、サクラの上に跨っているような格好だ。
…誰かに見られたら、即座に何かを勘違いされてしまいそうである。

「す、すみません!でもレイヤ先生が具合悪そうだから急がなきゃって~…!」
「それで失敗してご覧の有様だろうが…ッ!」
「で、で、でもレイヤ先生すごいです、媚薬なんて飲んでこの鋼の精神!さ、あたしの手首離して下さい。ね?」
「貴様…」

苦虫を噛みつぶしたような声で呻く。
俺様が飲まされた媚薬はそんじょそこらの似非媚薬とは訳が違い、身体にではなく心に直接作する。
そして、本来の心…理性を押しつぶし、代わりに人間の三代欲求の一つを盛大に増幅させるのだ。
その一つが何かは、言うまでも無い。
今も、俺様の奥底で叫んでいるナニカを必死で抑えつけているところだ。

「レイヤ先生、ふぁいとです!ふぁ、ふぁいとー!」
「………。」
「ふぁいと…、レイヤ先せ…ふぎゃ!」

無責任にふぁいと!ふぁいと!と繰り返しているサクラを押しつぶす形で再び倒れ込む。
元々体調が悪かった上に、神経をすり減らした結果…身体の方が持たなかったようだ。
…持たなかったのだが、薬の効果の方はまだまだ続いているらしく、俺様の意志と関係なく手が勝手にサクラの腰に手を当てて撫でまわす。
すべっとした服の感触と、細い腰の形が手に伝わってくる。
ああ、サクラの腰はこういう形をしているのか細いな…と明らかに俺様の思考とはかけ離れた事を考えている辺り本格的に薬に浸食されてきたようだ。
これはまずい。

俺様の身体の下で逃げるためにもぞもぞ動き這いずり出てきたサクラに理性を振りしぼって声をかける。

「いいぞ、そのまま逃げろ…!」
「はい…て、ちょっと!?」

今の言葉が最後の理性だったらしく身体の方は言葉とは真逆の行動を起こす。
上半身を起こしてサクラの肩を思いきり掴み、ベッドに隣接している壁へとサクラの身体を押しつける。
体重を乗せ両手でしっかりと抑えているため、サクラが押し返そうとしてくるがビクともしないしさせない。
最早、薬に抗うだけの理性も体力も残っていなかった。

「レイヤ先生、ストップ!ストップー!」
「サクラ…」

サクラがナニカ喚いているが、そんなことよりもサクラの唇に目が釘付けになる。
ああ、あれがサクラの唇か。
名前の通りサクラ色で…美味しそうだな…
そんな思考が頭を支配し、そしてそのままサクラの唇に自分の顔を…唇に近づけていく。

…そう、俺様には最早薬に抗う理性も…そして「体力」も残されていなかった。

俺様はそのまま意識がブラックアウトし…そして身体も完全に力が入らなくなって倒れ込んだ。


そして、次に目を覚ました時は自分のベッドの上で…全ての記憶が残っている事に頭を抱えた。

「…なんだ、あの意識は、あれは俺様ではない俺様ではない俺様ではない」

ふと、手に残っているサクラの腰の感触を思い出して…熱を持ちそうな顔を誤魔化すように全力で頭を振る。

「…あれはサクラが全て悪い。」

とりあえず、サクラにはお仕置きすることを決めた。
PR

カレンダー

11 2017/12 01
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

 

最新記事

(10/16)
(04/13)
(04/13)
(04/13)
(04/13)

 

ブログ内検索