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レイヤ17

  • posted at:2013-04-13
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*セツカ


俺は、マグノリアを見た時から昔、助けられなかった少女じゃないかと思った。

だから、昔その「少女」に預けた短剣を見せたりしたわけなんだが…。

結果は「見覚えが無い」というものだった。

もしかすると、という淡い希望が無くなり、さすがに落胆している時にユカラが何か俺に言おうして…
何か言葉が出て来ないようだった。

「どうしたんだ?具合がよくないとか…」
「そうじゃなくて…あの…」
「そうか?ならいいけど、遠慮せずになんでも言えよ。」

まだ言い淀んでいるユカラの頭をそっと撫でてやる

すると、ばっとユカラが何かを決したように顔を上げて…

「僕だよ。あれはマグノリアじゃない、僕だ。セツカさんに救われた逃亡奴隷は、僕だ。」

その言葉を聞いて、俺は目を見開いた。



* * *


ユカラはぽつりぽつりと、俺と離れた後に何があったかを話してくれた。
そして、やはりあのティヒアは生きているティヒアではない事も…。
それでも…ユカラはあの時の「少女」は生きていてくれた。
それだけでも、俺は…嬉しかった。
守れなかった少女を…俺は2度も守れたのだから。

ただ、ユカラを抱きしめてこう呟く

「あの時は、一緒に居れなくてごめんな…でも、生きていてくれて…よかった。本当に…」

俺はただ、少しの間ユカラを抱きしめ続けた。
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