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レイヤ19

  • posted at:2013-04-13
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*レイヤ


サクラを意識的に避けるようにして、さすがにおかしいと気付いたのか。
道産子と兵庫の奴がまた余計な事をしてきた。

「あんたらおかしいからまたデートしてきなさい!」

うむ、意味がわからん。

意味がわからんがこういうことに関しては相変わらず押しが強い女なので、何を言っても無駄だとわかっている。
さすがにサクラと二人きりだと何かとマズイので、ユカラとマグノリアを連れてまえのデートで行ったランドに来てみた。

マグノリアは初めて乗る乗り物に大はしゃぎで耳がぷるんぷるん震えまくっている。
ユカラはそんなに表情は変わらないが、それなりに楽しそうだ。

そしてサクラはというと…二人の保護者をしている。
今は、ユカラとマグノリアもいるのでサクラとも普通に接している。

「どうだ、サクラ。楽しめているか?」

「はい。十分楽しめていますよ。でも、今日はユカラ君とマグちゃんがいるから、保護者的な側面もありますもの。」

すました顔をして大人ぶっているので、とりあえず怖がらせてみることにした

「そうか。…サクラが保護者か。…あの屋敷ではどうするつもりだろうな?」

そう、例のお化け屋敷の方を見ながらいうと一瞬にしてサクラの顔が青ざめる

「きょ、今日はあそこは一身上の都合で閉館設定です、あたしの中で!」

勝手に閉館にされてしまった。
くくっと軽く笑いながら未だに顔が青ざめているサクラの頭をぽんぽんと撫でてやる。

「閉館設定か。じゃあ、俺様達が入るときは待っているか?外で。」

そう言うと、サクラの顔が目に見えて輝く。
面白い奴だな。

「えっ、いいんですか?」

「じゃあ、来いといえば来るのか?」

と聞いたら再び顔を曇らせた
まあ、苛めるのはこのくらいにしてやるかとど、どうしてもって言うならと呟いているサクラの頭を再び撫でつつマグノリア達に声をかける

「マグノリア、次はどこの乗り物に乗りたい?」

「えとえと、次はあのお空を回るわんちゃんに乗ってみたいです!えと…フライングヌヌーPって書いてますね。」

輝く笑顔で丸い乗り物を指さすマグノリア。

「…ジェイド王国の犬にそっくりだな、まあいい。じゃあ、あれに乗るか。では、行くか…」

そう言って、その乗り物へ向かおうとした時

空に黒い穴が開いた

そして、そこから俺様達のまえに一人の傷だらけの男が降って来た
ターバンで顔は隠れているがわからないが、金色の瞳が狂気に歪んでいる。

「…どこだ…!何処にやったぁあぁぁ!」

そして、狂ったように叫びはじめた

その大きな声にマグノリアが耳をピン!っと立てて驚き
サクラも慌てふためいている

「はい…ふひゃあ!!??」

「な、何事ですか!?」

はっきりと嫌な予感しかしないので、すぐにその場を離れようとする。
サクラも疑問を口にしながら一緒に後ずさるが・・・

「…嫌な予感がする、すぐにここから離れるぞ」

「えっ、ど、どういうことですか?」

こちらに気付き、男が何かを呟きながらこちらに近づいてくる。

「あの男のツレ…貴様らが持っているのか?」

「─……?兄上、どこかであいつを見たことがある気がする。」

男を見て、ユカラが俺様に小声で話しかけてくる。
…俺様も、あの魔力の波動には覚えがある・・・あれは・・・

「…!!ち…父上様!!!」

マグノリアが男を見ながら叫ぶと、男はマグノリアの方を向き…
不味い…!

「この場から離れろ!」

「マグノリア!」

「きゃ…わわわ!!!」

「ユリシスが託すなら貴様かぁああ!?」

男の手に集約される魔力を感知して、咄嗟に叫んだ後、ユカラがマグノリアの手を引いて離れ、サクラも声に反応して離れたのを確認した後にその場から急いで飛びのく・・・と同時に男から巨大な黒い魔力球が放出される。

そして、俺様達が居た付近に爆炎が巻き起こる。

「無事か!サクラ!ユカラ!マグノリア!」

近くにあった柱に捕まって爆風に耐えながら全員の安否を確認する。

「は、はい、なんとか…!」

「こっちも…」

サクラは地面にうずくまりながらも顔を上げたの無事だろう
ユカラとマグノリアも壁に避難して無事なようだ。
だが、男はユカラとマグノリアの方を向くとさらに強力な魔力を集約させようとしていた

「逃がさん…!」

先ほどの倍ほどの魔力球が二人に放たれようとしている
…いかん、あれでは少し離れたぐらいでは間にあわん!
何か、対策を講じようとした時に…

「…!危ない!ダメぇ!!」

サクラが二人を庇うように魔力球の進路に躍り出る。

頭の中に、瀕死のサクラがフラッシュバック…

自然に、指と口が動き、短距離瞬間移動の魔術を瞬時に構成してサクラ達の前へ移動する
そして、巻き起こる大爆発

「…ふははは…ははははは…!・・・・?」

男は獲物を倒せたと、狂ったように叫び続けるが…爆炎の中にいる人影…無傷な俺達を見て顔を強張らせた。

俺は、サクラの前に立ち強力な魔術結界で奴の攻撃を全て遮断したのだ。

「…貴様は、学習能力が無いのか馬鹿者が。もう、治してやれんと言っただろうが。」

サクラの方を向かずに、また同じ事を繰り返そうとした馬鹿弟子を叱咤する。

「ごめんなさい…でも…」

「兄上、…どうしよう?」

ユカラが不安そうな声で聞いてくる。
見ると、男はこちらにさらに攻撃を加えようと魔力を練っていた

結界を張りながら、身体から急速に何かが抜け落ちて行く感覚

だが、四の五を言ってはられん

「大丈夫だ、すぐ終わる。」

ユカラにそう言った後、指先で魔法陣を描き、ある魔術を構成する。

-光によって、全てを分子分解し、塵と化した後に封印する俺様が使える最大威力の封印魔術-

「ガンマ・レイ」

指先で正面に描かれた魔法陣が半径5メートルほどに巨大化し、光の奔流がそこから一直線に男を飲みこむ

「なっ…!」

男も結界を張ったようだが、それごと光の奔流は飲みこみ全てを分解する。
…が、どうやら結界で出来た隙をぬって離脱したようだ。
まあ、ただではすんではいないだろうがな…。

「…!?い、今どうなったんですか!?」

サクラも何がどうなったのか困惑している。

フェイドアウトしそうな意識をなんとか保ってサクラ達の方に振りかえる。

「怪我はないかお前ら。」

「あ…兄上様!あの人を傷つけないでください!あの人は…あの人は…!」

サクラとユカラは怪我はなさそうだが、マグノリアだけがあの男を見た時から様子が変だ。
きっと、拾ってもらった相手に関係しているのだろうが…

「…途中で離脱したのが見えたから、多分無事だ。安心しろ…。」

一先ず事実を伝えると安心したのかほっとした表情になったマグノリア。


意識を保てたのは、そこまでだった。
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