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レイヤ21

  • posted at:2013-04-13
  • written by:サクラ・エゾヤマ
*SIDE*レイヤ

※サクラ(655)の続きです



1日ほど姿を見せなかったサクラが、大事な話があると俺様の部屋を訪ねてきて開口1番こう言ってきた。


「…レイヤ先生、すみません。私は…この度の卒業試験を放棄します。」

頭を下げながらそういうサクラが、一瞬何を言っているか理解できなかった。

…が、理解した後に怒りの感情がこみあげてくる。

「…何を言ってるんだ?貴様は。…まさか、諦めたのか?」

せっかく師事してやったと言うのに、諦めると言うサクラに対して少なからず苛立ちを覚えながらサクラを問い詰める。
すると、サクラはこちらをちらりと見て、申し訳なさそうに答えて来た

「卒業自体を諦めた訳ではありません。ですが…もっと大切なことが、出来ました。」

「一応聞いてやる。なんだ、もっと大切な事とは。」

これでしょうもない理由だったら1日に正座だ…と、思っているとサクラは爆弾を落としてきた。

「あなたの身体を蝕む呪いを、ときます。」

…心臓が止まるかと思うほどびっくりした。

「何故、お前がそれを知っている!?ええい、セツカか!口の軽い奴だ!」

俺様はセツカにしか喋っていないから、必然的に犯人であろうセツカを罵るが

「いいえ、セツカさんではありません。
あたしは…レイヤ先生がセツカさんにそのことを打ち明けていた時、扉の向こうに居たんです。」

どうやら、盗み聞きをされていたらしい。まったく気付かなかった・・・うかつだ。

「あの時に居たのか…まったく気がつかなかったな…盗み聞きとは良い趣味ではないぞ、まったく…。  …お前が卒業試験を棒に振るほどのとこではないぞ?」

そう、断言するが今のサクラの実力ではほぼ確実に徒労に終わるのだ。
だから、そんな無駄な事をする必要は無い…と、言ったがサクラの意志は固かった。

「考えて考えて、ちゃんと考え抜いて、決めました。
灘さんとカムイさんも了承してくれました。…バレット王にも、会いに行き、お話しました。」

1日ずっと居なかったのは、あの眼鏡に会いに行っていたかららしい。あの眼鏡め…!

「貴様、何時の間にそんなことまで…  …もう、そこまで決めているなら、何を言っても無駄だろうな。」

「はい。バレット王から伝言を承っております。「友を、よろしく」…と。」

錬金術師の自分が1番わかっている。

こう!と決めた錬金術師がどれほど頑固かということを。

もう、何を言ってもサクラはテコでも考えを変えないだろう。

「あの眼鏡め……言っておくが、レシピは確かにあるが、到底今のお前に作れるようなものではないぞ?」

「覚悟の上です、必ずやり遂げます。」

…今のサクラでは確実に失敗するであろう。

だが、錬金術師として完成している俺様と違ってサクラにはまだまだ伸びしろがある。

その伸びしろに、賭けてみるのも悪くは無いな、と思った。

「…わかった、ではお前に俺様を治させてやる、ありがたく思え」

若干の悪態をつきながら答える俺様に、サクラは微笑んだ

「……おとなしく治されてくれる様で安心しました。ではレシピをいただけますでしょうか?」

「…うむ、これだ。」

サクラに1冊の分厚いレシピを手渡すとさっそくパラパラとめくりはじめる

そんなサクラに

「サクラ…」

「はい?」

「すまんな、ありがとう。」

一言だけ、礼を言うと満面の笑みで返してきた

「…一日も早く、あたしがレイヤ先生を治します!それじゃ、失礼します!」

そう言って、サクラは部屋を出て行った。
さっそく、何かしらの調合を行うのであろう。

後は、サクラに全てを生も死も託す。
そして、サクラを信じてみようと思った。
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